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【p0080】『トロイの木馬』/ TROJAN HORSE[Sven Jonson / Sweden]

¥148,500 税込

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2025年11月15日 23:59 に販売終了しました

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【作品について】

この作品は、Jonsonが手がけたリトグラフシリーズ『Strändernas svall(浜辺のうねり)』の一枚であり、他にも『イタカの射手』や『カリプソの島からの出発』など、ホメロスの叙事詩に着想を得た作品群が含まれています。
『TROJAN HORSE』は、策略の象徴である木馬を、静かな問いかけの存在として再構築した一枚。青と緑を基調とした色彩は、現実の風景ではなく、内面の空間を描いているようだ。柱や建物が並ぶ背景は、古代都市の記憶を呼び起こしながらも、どこか現代的で抽象的です。
トロイア戦争の伝説をモチーフにスヴェン・ヨンソンらしい物語性のある作品に仕上がっています。

この作品は1977年に469部限定で製作されたリトグラフ集「Strändernas svall(岸辺のうねり)」のうちの1点で、右下には画家の自筆のサインが描かれています。

【Sven Jonson】
 
スウェーデンの画家 Sven Jonson(スヴェン・ヨンソン)は、20世紀スウェーデン美術において重要な役割を果たした芸術家です。1902年に南部の港町ハルムスタッドに生まれ、若い頃から絵画に親しみ、職人画家としての経験を積みながら芸術の道を志しました。
1920年代には、Esaias Thorénとともに若手芸術家グループ「De unga(若者たち)」を結成し、1925年にはストックホルムのCarl Wilhelmson絵画学校で学びました。その後、パリに渡り、Otte Sköldの指導のもとで研鑽を積み、国際的な視野を広げていきました。
1929年には、Gösta Adrian-Nilssonとの出会いをきっかけに、幻想的で象徴的な作風へと転向し、Stellan Mörnerらとともに「Halmstadgruppen(ハルムスタッド・グループ)」を結成しました。このグループは、スウェーデンにおけるシュルレアリスム運動の中心的存在となり、Jonsonはその中でも建築的な構図や幾何学的な形態を用いた作品で知られるようになります。
後にグスタフスベリに招聘され、陶磁器の装飾デザイナーとして活躍しながら絵画作品の製作も続けます。彼の作品には、長い影を落とす静かな人物、宇宙や星座、神話的モチーフなどが多く登場し、夢と現実の境界を揺らすような構成が特徴です。晩年には青を基調とした作品が増え、夜空や精神的な旅路を描いた絵画が多く見られました。

Moderna Museet(ストックホルム近代美術館)、Hallands Konstmuseum(ハッランド美術館)、Malmö Konstmuseum(マルメ美術館)、Göteborgs konstmuseum(ヨーテボリ美術館)、Halmstads Konsthall(ハルムスタッド市立美術館)、Nationalmuseum(スウェーデン国立美術館)などスウェーデンの主要な美術館に複数展示・収蔵されるほか個人展も何度も開催されています。

画家:Sven Jonson(1902–1981)
素材:リトグラフ/紙
サイズ:60x70 cm (額サイズ)

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