1/12

【p0099】『無題(1977年)』[浅野弥衛 / Japan]

¥198,000($1,251.91)

残り1点

COMING SOON

2026年10月24日 10:00 から販売

※販売期間・内容は予告なく変更になる場合があります。

【作品について】
 
日本を代表する抽象画家、浅野弥衛による1977年製作のミックスメディア作品です。独特のシボと温かみを持つ和紙(Japanese paper)の上に、画面の中心から幾重にも広がる同心円が描かれており、まるで静かな水面に広がる波紋のように、見る者の心へとそっと寄り添うような一枚です。
 
流行に左右されず自らの内面を見つめ続けた彼らしい、ストイックで洗練されたモノクロームのグラデーションが美しく、砂を撒いたような細かな粒子のテクスチャーからは、手仕事ならではの息遣いが伝わってきます。単純な図形でありながらも、どこか能や歌舞伎、あるいは日本庭園の枯山水にも通じるような、日本古来の「用の美」からの広がりを湛えています。
 
作品の右下には「Yae. A」の直筆サインが優しく残されており、木製のすっきりとした額装がその端正な魅力を引き立てています。国内外で彼の評価が一気に高まり始めた、1970年代後半の円熟期に生み出された大変貴重な一点です。モダンな空間や和室、北欧家具とも見事に調和し、リビングの壁面や書斎の静かな場所に飾ることで、空間に深い静寂と知的な心地よさをもたらしてくれます。
 
【浅野弥衛(1914-1996)】
 
1914年、三重県鈴鹿市の江戸時代から続く旧家に生まれた浅野弥衛。
美術の学校に通うことなく独学で絵筆を握り始めますが、激動の時代の中で三度の軍隊召集を受けるという過酷な運命を辿ります。復員後は地元の信用金庫に勤め、のちに代表理事(専務)という重責を担いながらも、夜は三畳間のアトリエに籠もり、深夜まで制作を続ける壮絶な二重生活を長年続けました。
 
45歳で退職し本格的に画家に転向。油絵の具の下地を釘やナイフでキリキリとひっかく「ひっかき」の技法を確立し、洗練された抒情溢れる独自の抽象世界を追い求めた彼の歩みは、60代後半から国内外で大きな光を浴びることとなります。愛知県立芸術大学の客員教授を務めたほか、ヨーロッパでの個展も成功させました。
 
同氏の作品は東京国立近代美術館、愛知県美術館、三重県立美術館などに大切に収蔵されています。

画家:浅野弥衛(1914-1996)
素材:和紙、ミックスメディア(直筆サイン入り)
製作年:1977年
サイズ:34.8x35.5 cm (額サイズ) / 27x28 cm (作品サイズ)

*商品のお受渡し・ご発送は展示会の会期終了後となります。ご了承ください。

Ship to Japan only
  • レビュー

    (4)

¥198,000 ($1,251.91)

COMING SOON

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      セール中の商品
        その他の商品